俥屋とは


學生俥屋心得

一、俥屋は、一期一会の心を忘れぬこと
一、俥屋は、信念を持って事に当たること
一、俥屋は、篤き心を持つこと
一、俥屋は、情深きこと
一、俥屋は、人有りて我有り、と知ること
一、俥屋は、我有りて俥屋有り、と銘ずること
(注:この心得は時代屋から受け継いだ貴重なものです。)


學生俥屋とは一体何者か・・・

 人力車を通して色々な人々とのコミュニケーションを楽しむ学生集団、それが學生俥屋です。
學生俥屋は今から20年前に、早稲田大学、明治大学を中心とする大学の学生によって作られました。 (詳細→文:弐代目頭領池田誠之さん)
 私達は普段は主に日曜日を中心に、我々が人力車を曳きたい。と思う場所や東京近郊のお祭り会場やイベント会場などで人力車を曳く活動を行っています。
人力車を曳く事を通してはもちろん、自分達の楽しいと思うことはなんでもする。そんなスタンスで学生生活をより楽しいものにしようと活動しています。

それでは、先輩より代々伝わる學生俥屋の基本精神をご紹介します。

一に人、
二に俥、
三、四がなくて
五に推して知るべし
私共學生俥屋はこれを信条とし、大切にしながら活動しています。


〜人とは〜

 我々學生俥屋は、人力車俥夫(婦)・女房集団である。
だがその前に当然の事ながら、我々は人と人との集まりなのである。
人と人との出会い・付き合いを大切にし、“義理人情”を重んじる事、これは仲間内だけのことではなく、學生俥屋の活動を通して出会う人すべてに対してそうあらんとする事である。
學生俥屋創成期の先輩方から代々受け継がれてきた、“一期一会”という言葉にその全てが凝縮されているのである。


〜俥とは〜

 日々すべてが合理化、スピード化して行くなかで、あくまでも人の足に固執し、人の力で人を運ぶという一番単純かつ人間味のある方法を用いることによって、そこから生まれる一体感を通して、俥夫(婦)・女房の力強さや優しさ、汗と涙の心意気を感じ取ってほしい、そしてもっともっと人力車の輪、人の輪が広がってほしいというのが我々の願いである。
 確かに、今や日本文化の歴史に刻まれた一片に過ぎぬ人力車ではあるが、ただ非効率であるという理由だけで過去の財産として消し去ってしまうのではなく、再び現実のものとして多くの人に乗って頂き、人力車の持つ優雅さや優美さを感じて頂きたいのである。
そして我々自身も人力車を通し、俥夫(婦)・女房それぞれの“粋”や“いなせ”ひいては“男らしさ”や“女らしさ”を追求している。
但しこれは、ただ昔ながらの俥夫(婦)・女房を演じるのではなく、我々が追い求めているのはあくまでも“今時の俥夫(婦)・女房”なのである。
我々はこの意味で単なるレトロを越した存在であるという自負を持っている。


〜推して知るべし〜

 學生俥屋は、その活動内容が最初から提示されているわけではない學生俥屋の一人一人が何をするべきか、何をしたら面白いかを考え、提案し、実行してゆくのである。したがってその活動の可能性は無限に広がっている。しかしながら、これは同時に一人一人の学生俥屋としての自覚と力量を要求しているということでもあるのだ。あとは推して知るべし。  
上の文章は、毎年行われる人力車の曳き方を勉強する、安全講習会で配られる資料の一部で、先輩方が残したものです。  今も學生俥屋はこの精神にのっとって活動を続けています。



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